湿潤式塗膜剥離工法との相性

湿潤式塗膜剥離工法とアースコートシステム

鉛・PCB含有塗料の塗膜除去作業において人的・環境問題は、平成26年5月30日に厚生労働省労働基準局安全衛生部より通知された 「鉛等有害物質を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における労働者の健康障害防止について」で、鉛・クロム含有塗料の塗膜除去作業に対して、作業現場で外部への粉塵漏洩防止対策等が必要となってきており、

従来のブラストやサンダーケレン等による乾式塗膜除去作業時には、作業エリアに対し数台の強制吸排気装置・負圧集じん機、出入口にはエアーシャワーとセキュリティールーム等の設置、そして、足場の垂直養生にはパネル板の使用が必要となり、それが高額設備であるため、コスト負担が大きくなってきております。

この鉛中毒予防規則等関係法令を順守しコスト面を考慮する場合、湿潤式による塗膜剥離作業(ハクリ材工法)の実施がその対策の下地調整としての候補ですが、2種ケレン後相当の素地状態と成ります。

塗替え塗装において再発錆が生じる要因としては、1種ケレンと2種ケレンの違いが寄与率で全体の49.5%を占めると言われており、ハクリ材工法(2種ケレン)後の下地では、橋梁長寿命化の仕様として適していない素地となってしまいます。

また、防食性の高い有機ジンクリッチペイントの安定した付着性を確保する事が困難な為、有機ジンクリッチペイントを塗装する為には更にブラスト処理による目荒らし作業が必要となり、橋梁長寿命化修繕計画の防食塗装の素地作りとしては非常に高額な工事金額に成ると考えられます。

その解決策としてブラスト処理による錆除去を必要としない「アースコート防錆‐塗装システム」は、除去しきれない赤錆は黒錆に錆転換を行い、鋼材露出部はFeの複合体化反応をさせた防錆皮膜を形成し、腐食因子と反応し難い素地状態を形成し、1種ケレン+ Rc-Ⅰ塗装系の防食性能相当以上の高品質で安定した防錆層を作る為、塗替え塗装において再発錆を生じる要因としての、1種ケレンと2種ケレンの違いの問題を解決できます。それにより、橋梁の長寿命化に繋がり、今後20年後までに加速度的に増加するインフラ整備のインフラ老朽化対策・インフラ長寿命計画に見合うメンテナンスサイクルの縮減の

解決策と考えております。

また、鋼材が全面露出される剥離剤工法では、塗膜除去工の工期が長く必要とされる為、鋼材表面は初期腐食を生じ易い課題点があると考えられますが、その様な軽度な腐食は錆転換機能による不動態化処理を行え、あらゆる問題点を解決できる経済性に優れた有効な工法と考えております。

 上記より、湿潤式の塗膜剥離作業の下地調整による橋梁長寿命化修繕計画の防食塗装工事には、引火性の無い中性型水系塗膜剥離剤と錆転換型防食塗装「アースコート防錆-塗装システム」NETIS:KK-110056-A)を組合せした「アースコート防錆-塗装システム 環境配慮型はく離/標準工法」が品質面およびコスト面において対応可能となります。

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