日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会の第17回技術発表会で「IH(電磁気誘導加熱)による鋼橋の塗膜除去工法」が発表されました。
1ケレンでの問題である粉塵や騒音がほとんど発生しないということと、剥離した塗膜のみの回収ですむというメリットがあるため、注目されているようです。
一方で、再塗装を行った際の付着強度に課題があるようです。
塗膜除去性能は、2種ケレン相当であるようですが、これと2種ケレンでも耐久性を確保できるアースコートシステムとの組み合わせはどうだろうか?
最近は旧塗膜にある鉛・クロムがケレンにより粉塵となり、健康障害がおこる問題も大きくなってきており、旧塗膜除去は注意が必要です。
とはいっても、橋梁は長寿命化していかないと、インフラの維持が不可能に近いので、安全なケレンであっても、耐久性のある塗装との組み合わせが重要となります。