剥離力、作業性、安全性、環境配慮に優れ、剥離剤工法後の塗装に影響の少ない中性型水系剥離剤「STRIPPER」NETIS CB-210014-A
鋼構造物の旧塗膜には鉛、クロム、PCBなどの有害物質が含まれている物があり、厚生労働省労働基準安全衛生部より「鉛等有害物質を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における同労者の健康障害の防止について」の通達が2014年5月に出され、鉛中毒予防規則及びその他各種法令に従い、有害物質を含む塗膜除去としては「必ず湿潤化して行う」事を求められている事により、近年、素地調施工(ケレン作業)前に、塗膜除去工を行う事が標準化してきています。
また、有害物質含有塗膜の問題とは別として、作業効率を向上させる事が可能な事より、コンクリート防食塗装や建築工事ではプールの塗膜除去でも剥離剤工法が採用される事も多くなってきています。
その中、弊社も剥離剤の開発に着手し、約3年間のテスト&トライの改良を続け、剥離力、作業性、安全性、環境配慮に優れ、剥離剤工法後の塗装に影響の少ない中性型水系剥離剤の開発に成功しました。また、土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)で求められたいる塗膜剥離剤の品質適合性試験の基準に対し、評価機関にて余裕を持ってクリアできる実証をして頂き、この度、後発組だからこそ様々な課題要素を考慮した、中性型水系剥離剤ECO 製品名「STRIPPER」として、発売させて頂く事になりました。
【剥離力】
- 旧塗膜の状態によっては0.50kg/㎡でも十分な剥離力を発揮させる事が可能。
- 塗布後の初期塗膜軟化反応を抑え、塗膜内部へ深く浸透させる事により、多くの塗膜を除去させる事が可能。
【作業性】
- 塗布量0.50kg/㎡では少なく、1.0kg/㎡では多すぎる事が多いと言われる実情の中、無駄の少ない0.70kg/㎡(ロス量別)を標準塗布量として設定。
- 他環境配慮対応型剥離剤と比べ、塗布後にタレを生じ難くいため塗膜除去対象物に対し均一な剥離効果を得る事が可能。
- 塗膜除去対象物の構造、塗装系、塗膜厚を部位毎に考慮し、標準塗布量0.70kg/㎡の中で、0.50kg/㎡~1.0kg/㎡と状況に合わせた効率の良い作業調整が可能。
【安全性】
- 特定化学物質「ジクロロメタン」を含まず有害性が少ない。
- 水系剥離剤の中でも本製品は過酸化水素を含まず有害性が少ない。
- 水系のため人体への影響が少なく、非危険物として取り扱い可能。
- 中性型水系剥離剤ECO「STRIPPER」の引火点150℃。
(土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)の引火点基準値93℃以上)
【環境配慮】
- 特定化学物質「ジクロロメタン」を含まず有害性が少ない。
- 環境保護の規制対象化学物質を含まないためPRTR法非該当
- 水系のため、臭気が非常に少ない。
- ブラスト処理と比べ産業廃棄物量を大幅に削減させる事が可能。そのため、処理コストの削減に貢献すると共に、産業廃棄物の運搬や処理に従う二酸化炭素排出量を抑制する事が可能となるため、近年、問題視されている地球温暖化現象等への影響をも抑制させます。
- 平均生分解度95%(最大値99%)
(土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)の平均生分解度基準値60%以上) - 魚毒性96時間LC50 540ppm(540mg/L)
(土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)の魚毒性96時間LC50の基準値10ppm以上)
項目 | ||
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安全性 (化学成分) | ① 毒物及び劇物取締法:毒物、劇物 | 対象外 |
② 化学物質排出把握管理促進法:指定化学物質 | 対象外 | |
③ 労働安全衛生法:有害物質ばく露作業報告対象物質 | 対象外 | |
④ 労働安全衛生法:ラベル表示・SDS交付義務対象物質 | 対象外 | |
⑤ 特定化学物質障害予防規則:特定化学物質 | 対象外 | |
⑥ 有機溶剤中毒予防規則:有機溶剤 | 対象外 | |
⑦ 大気汚染防止法:有害大気汚染物質 | 対象外 | |
⑧ 水質汚濁防止法:指定物質 | 対象外 | |
⑨ その他有害性または危険性が確認されているもの 又は有害性若しくは危険性が予測されるもの(主に人体に対するもの) | 2物質 |
【剥離剤工法後の塗装影響】
・剥離剤が酸性の場合、鋼材の初期腐食の促進、アルカリ性の場合、温泉の様なツルツルしたヌメリが懸念させる中、中性型は、塗装を行う素地のPhとして最も影響が少ない。
※構造物の隙間に多く残った剥離剤は洗浄を行うなどを施し除去する事が必要です。
※剥離剤工法後には素地調整工を行う事を必須とします。
また、剥離剤工法では火災やアルコール中毒症状の事故事例が出ております。本製品も安全性に優れた中性型水系剥離剤ECO(環境配慮型)では御座いますが、どの他の製品も同様に水系剥離剤とは言えアルコールが含まれてます。その揮発成分に対して十分に理解をして頂き、安全第一の作業環境、防護服、防毒マスク(適正な吸収缶の交換)など、作業上の留意点を施工業者様へ周知徹底をさせて頂く方針です。
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